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日本には、西洋から文化が入ってくる前から独特の文化が根付いていました。元をたどると、大陸からもたらされたものが多い日本の文化ですが、私たちはそれらを、独特のものに作り変え、進化させてきました。この記事でご紹介するのは、「雅楽」「歌舞伎」「能」という音楽が関わっている日本の伝統芸能です。それぞれの伝統芸能についての知識や、それぞれで使われている特徴的な楽器について解説していきます。
雅楽は、古典音楽のひとつであり、宮内庁に伝わるものは、日本においては重要無形文化財、そして世界においてはユネスコの無形文化遺産に登録されています。雅楽のルーツは現在、3種類あるとされています。
国風歌舞(くにぶりのうたまい)は、日本に古くから伝わり、皇室や神道と密接につながっていたとされるものです。平安時代にはすでに完成されており、皇室の儀式などで演奏されています。
謡物(うたいもの)は、日本に古くから伝わる詩に音楽をつけた声楽で、やはり平安時代には成立していました。ただし、大陸由来の楽器を使用した伴奏がつくという点で国風歌舞とは異なります。
中国や朝鮮半島を経由して日本に伝わった音楽や舞を元にして作られた雅楽もあります。中には遠くシルクロードを経由して日本にもたらされたものもあります。
雅楽の元々の意味は「雅正の楽舞」であり「俗楽」の対極とされています。宮内庁に伝わる雅楽は世界でももっとも古いとされる「合奏」です。平安時代以降、雅楽は宮中や貴族の間で演奏されてきましたが、長い間、各流派が独自のスタイルで演奏してきたため、同じ曲であっても、流派によりさまざまな違いがあります。また、貴族の間で演奏されていた雅楽は、室町時代に起きた「応仁の乱」の影響を大きく受けており、資料が失われており、この時点で一度、宮中における雅楽は断絶してしまいました。ただ、その後、皇室や応仁の乱の影響の少なかった寺社などが中心となり、宮廷様式の雅楽が復活します。江戸時代には、徳川家も、京都や奈良、天王寺に楽所を設置して宮廷様式の雅楽の復興に力を入れています。江戸時代には、宮中での儀式において、復刻された曲も演奏されるようになりました。
明治に入ると政府は、同じ楽曲であるにもかかわらず、さまざまな形で演奏や振り付けが行われていた不都合な状態を解消しようと、これらの統一を図ります。これと同時に楽曲の取捨も行われ、江戸時代に復刻された数多くの楽曲を含め、多くの楽曲が捨てられてしまいました。何を基準に取捨が行われたのかはわかっていません。
現在、宮内庁には約100曲が伝わっているとされています。しかし、明治の頃に演奏されていたものとはまったく異なるようです。楽曲のテンポはオリジナルよりも遅くなっているといわれており、曲によっては3倍ほどの長さになっている場合もあります。時代は移り変わり、平安時代に演奏されていたオリジナルの雅楽のスタイルを追求する動きも出てきており、伝統芸能とはいえ、今後の新しい動きが注目されます。
雅楽で使われる楽器をご紹介します。
琵琶(びわ)は、現在のイラン辺りからシルクロードを通り、中国を経由して日本に伝えられたと考えられている弦楽器です。ギターやマンドリンの元になった楽器で、それらと同様に単音も和音も表現できますが、雅楽においては、リズムを刻む楽器です。その後に日本で使われるようになる琵琶とは作りが異なるため、区別のために楽琵琶(がくびわ)とも呼ばれます。
笙(しょう)は、竹で作られた管楽器です。変わった形状で、鳳凰がはねを休めているような姿にも似ていることから、鳳笙(ほうしょう)という名前でも呼ばれます。雅楽で使われる楽器としては唯一、和音を奏でるために使われています。ほかの楽器にはない、何かやわらかな音色が特徴的で、この楽器が雅楽の雰囲気を作り出しているといっていいほど、雅楽には欠かせない楽器です。
篳篥(ひちりき)は、竹で作られた小さな縦笛です。そのため、音域はとても狭いのですが、雅楽においては、ほとんどの場合、主旋律の演奏のために使われます。リード部分は葦です。琵琶同様、やはりシルクロードを経由してアジアに伝わりましたが、ヨーロッパに伝わったものはオーボエの起源になったと考えられています。
日本に古くから伝わる琴です。水牛の角やべっこうから作った爪で6本ある弦を弾いて演奏します。
箏(そう)は、外見的には琴とほとんど変わりませんが、爪などが異なるため、区別のために楽箏と呼ばれる場合もあります。メロディを奏でるのではなく、リズムを刻む役割を担います。
雅楽で使用する太鼓(たいこ)には種類があり、大太鼓は舞楽に、楽太鼓と呼ばれる座って演奏する太鼓は、管弦に使われます。
鞨鼓(かっこ)、三の鼓(さんのつづみ)、どちらも演奏を司るために使われる楽器です。演奏の合図やスピードを調整する役割を担います。
鉦鼓(しょうこ)は、青銅の皿を叩いて音を出す打楽器です。鼓という文字が当てられているものの、実際は異なります。
歌舞伎についてはよく知らないという方でも、有名な歌舞伎役者はテレビドラマやバラエティ番組でも見かけるのでよく知っている…という方も多いのではないでしょうか。歌舞伎は、日本の伝統芸能の中でも、特に人気があります。ここからは、尾上菊之助や市川海老蔵といった役者の顔はすぐに浮かんでも、歌舞伎のことは何も知らないという方のために、歌舞伎とは何なのか詳しくご説明します。
歌舞伎は、今から約400年前の江戸時代に、出雲阿国が踊ったとされるかぶき踊りに端を発しています。歌舞伎は時代を反映し、これまでの約400年、変わりながら進化してきました。
出雲阿国の評判が知れ渡ると、それを模倣する者が現れるようになります。遊女が出演する遊女歌舞伎が人気となりましたが、トラブルが多くなり、これを問題視した時の幕府は女性が出演することを禁じてしまいます。すると美少年が出演する若衆歌舞伎が人気になりますが、遊女歌舞伎と同様のトラブルが発生したため、再度、歌舞伎は禁じられてしまいます。
そして誕生したのが野郎歌舞伎と呼ばれる現在の歌舞伎に近い歌舞伎です。この野郎歌舞伎に出演していたのは男性であり、女役をこなす男性「女形」の役者が誕生しました。
歌舞伎は江戸時代という時代を映すだけではなく、地域性も反映しながら江戸時代を通じて進化を続けます。「荒事」と呼ばれた激しさと迫力を持つ江戸歌舞伎と、「和事」と呼ばれた京都や大阪の上方歌舞伎がそれです。江戸時代の歌舞伎は、今では考えられないかもしれませんが、身分の低い人たちが役者として活躍していました。しかし、明治になるとその風潮はなくなります。文明開化とともに、歌舞伎にもヨーロッパのカルチャーが影響しはじめます。大スターも誕生し、天覧歌舞伎まで開催されることとなりました。これは江戸時代には考えられなかったことです。
戦中・終戦直後は、愛国的な演目を上演することは占領軍により禁止され、歌舞伎界も厳しい時代を過ごすこととなります。しかし、伝統芸能として評価されるようになると、歌舞伎に新たな進化の流れがくることになります。
日本は敗戦後、驚異的な経済成長を遂げました。それに合わせるように、人々の娯楽への思いは高まっていきます。歌舞伎界も戦争前と同じような盛り上がりを見せ、数多くの公演が行われるようになりました。そんな中、歌舞伎は国の重要無形文化財に指定されることとなり、海外からもその独特の世界が評価されるようになります。海外からの観光客が多く訪れるようになった21世紀には、ユネスコの無形文化遺産にも登録され、海外からも大いに注目されています。
歌舞伎の特徴は、実はその文字によりシンプルに表現されています。歌舞伎は「歌」あり、「舞い」あり、そして「伎=役者」ありの大衆芸能なのです。これらの要素を楽しむことが、歌舞伎を楽しむことといって間違いないでしょう。
そして歌舞伎には、自らを特徴づける制度やポーズなどが存在しています。たとえば、皆様もよく知っている「女形」は歌舞伎を特徴づけている存在です。派手な舞台化粧や「見得」などのポーズやアクション、役者の世襲制度や舞台装置なども歌舞伎ならではのものです。
歌舞伎では、音楽を含む音声効果はすべてライブで行われています。歌舞伎における楽器には、音楽の演奏だけではなく、効果音を出すという役割もあります。歌舞伎では数多くの楽器が使われますが、ここではその一部をご紹介します。
三味線は、歌舞伎に欠かすことのできない楽器です。文字通り、3本の線をかき鳴らして音を出す三味線には、「細棹」「中棹」「太棹」の3種類があり、用途により使い分けられています。細棹は軽快で美しい高音が特徴。長唄で使われます。中棹は女性らしく艶やかながらも上品な音色が特徴です。太棹は重低音が特徴で、義太夫において使われます。
歌舞伎で使用される笛は2つに分けられます。「篠笛」は、祭り囃子によく使用されます。三味線の音に合わせて、低音から高音に対応したものまで12種類あります。
「能管」は、シャープな音が特徴の笛で、主にシーンの雰囲気を表すために使用されています。ほかの楽器や唄と一緒に使用することはないので、1種類しかありません。
大太鼓は、雨や波などの効果音を出すために使われています。時には現実世界には存在しないような効果音を出すためにも使われる非常に重要な楽器です。三味線同様、歌舞伎には絶対に欠かせません。
小鼓(こつづみ)、大鼓(おおつづみ)、締太鼓(しめだいこ)は、どれも歌舞伎には欠かせない楽器です。小鼓と大鼓は演奏者が手で叩いて音を出しますが、鼓の音と同様に重要なのが、演奏者のかけ声です。締太鼓は、バチを使って演奏します。
能は、今から600年以上前の室町時代に誕生した日本を代表する古典芸能です。能で特徴的なのは、演者が面を着用していること。能舞台では、恋愛感情や怒り、悲しみといった心模様が主に描かれます。能と同じ起源を持つ狂言が日本独自のコメディであるとすれば、能は人間ドラマだといえるでしょう。
現在、能には200以上の演目があるとされています。しかし、主に上演されているのはその半分程度。古典文学を題材にした演目が多く、ストーリーはシンプルそのものです。人間以外のもの、たとえば草木や神様、幽霊なども頻繁に登場します。
能では、主役を「シテ」、脇役を「ワキ」と呼びます。能の世界では、あくまでシテがメインであり、ワキはシテを引き立たせる存在です。能面をつけるのはシテのグループであり、ワキが能面をつけることはありません。
能舞台において、非常に重要な存在となるのが囃子です。囃子は能舞台において、伴奏をする役割を担っていますが、ただ伴奏をしているのではなく、その舞台の雰囲気作りも行っています。能に限ったことではありませんが、伴奏では音を出しているときだけが重要なのではなく、かけ声や音の出ていない状態もすべてが雰囲気作りです。ここからは、能舞台の雰囲気作りに欠かせない楽器をご紹介します。
能舞台で使用されている笛は、主に竹で作られていて、漆や蝋などが上塗りされています。能で使われる笛は、どれも同じ音階ではないということもとても特徴的です。シテの舞いのほか、能舞台のさまざまなシーンで使われています。
小鼓は、桜の木をくり抜き、両端に馬革を張った楽器です。麻紐が取り付けられていて、これを張ったり緩めたり、さらに場所も打ち分けることで、特徴的な音色を出すことができます。
大鼓の構造は、小鼓と同様です。乾いた音色が特徴で、太鼓が登場しない曲では、メインの役割を果たします。
太鼓は、主にケヤキをくり抜き、両端に牛革を張った楽器です。小鼓や大鼓は手で叩きますが、太鼓は2本のバチを使って演奏します。人間ではない、神様や霊などが登場する際には、この太鼓がよく使用されます。
能の囃子は、これら4種類で構成されています。基本的には太鼓が指揮者の役割を果たしていて、打楽器の演奏者が発するかけ声とともに、出演者が間合いを計る重要な要素になっています。